座標ゼロに立つ。風見鶏のように翻弄されるベクトル。私は何処へ向かおう…

水に沈む糸玉のよう…
shizumu itodama



水に沈む糸玉のよう…



私の過去という水の中に沈む
絡まった糸玉のよう

漂う一筋が初めか終わりか
慎重に手繰り寄せたとて
核心に辿り着く保障もない

偶然という無数の細い糸束で綯(な)う
漠然とそれは命という名で存在し

引き上げようとすればするほど
絡まったその結び目はきつくなる

隙間にわずかに含まれた気泡で
必死に呼吸をしているみたい

気泡が消えるたび
沈んでいくようで…
弱音を吐いてばかりの時もあって…

大丈夫だから
私はまだまだ大丈夫だから
絶対大丈夫だから!

辛うじて少しばかりの
ポジティブな存在を確認するように
ゆっくりと大きく深呼吸する

…少し浮き上がる








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